ベンリーRLモルタル
速硬軽量モルタル(ポリマーセメントモルタル)
UR指定都市機構保全工事共通仕様書
機械及び工法の品質性能基準適合品
■特長
コンクリート、モルタルの欠損部補修用のポリマーセメントモルタルです
軽量モルタルで速硬性を有する為、作業性が良く工期短縮に貢献します。
混練は専用混和材と水道水だけでよく調合ミスがありません。
■適用下地
コンクリート、モルタル
■適用部位
コンクリート欠損部、モルタル欠損部 等
■適用化粧材
仕上塗材、陶磁器質タイル 等
■標準使用量
10~30㎜ 1.1㎡/セット(10mm厚)
■施工手順
1.下地の準備
下地の脆弱層及び突起物、レイタンス、油分、硬化不良
汚れ等の部分は、ケレン棒又は、ワイヤーブラシ、サン
ダー掛け等で除去し、下地面の清掃または高圧洗浄を
行って下さい。また、鉄筋が露出して発錆している場合
はスクレーパー、ワイヤーブラシ、研磨紙等で錆を除去
して下さい。
※浮き、剥離の原因となりますので、下地の清掃は入念
に行って下さい。
※鉄筋の発錆を伴う欠損部の場合には、水洗いをさけ、
ブロアー等を用いて清掃して下さい。
2.下地の処理
乾燥後、ベンリーメンテペーストを刷毛等でむらなく
塗布して下さい。
※下地への吸水が激しく刷毛塗り作業性が悪い場合は、
ユニレックス3(原液)を水道水にて5倍に希釈した
ものを塗布して吸水調整を行てください
3.ベンリーRLモルタルの混練
専用混和液(1.5kg)と所定量の水(1.5~1.7l)を
容器に入れ、ベンリーRLモルタル紛体(15kg)を徐々
に加えながらハンドミキサー等で十分に練り混ぜて下
さい。
※強度低下の原因となりますので粉末と混和液及び水の
調合割合は厳守して下さい。練置きは夏期15分以内、
冬期25分以内とし、練足し、水を加えての練り戻しは
避けて下さい。
4.ベンリーRLモルタルの塗付け
ベンリーメンテペースト塗布後、ベンリーRLモルタルを
ジャンカ部や欠損部分にコテ圧をかけて充填して下さい
※ベンリーメンテペースト塗布後、製品充填までの工程
間間隔は、夏期3時間以上、冬期6時間以上を目安とし
て下さい。
※ダレ、われの原因となりますので、1回の塗厚は標準
仕様の塗圧を厳守して下さい。
※標準仕様の塗厚をこえる場合は、2回以上に分けて塗
りつけて下さい。その際の工程間隔は2時間程度を
目安として下さい。
※壁で深さ30㎜以上あるいは0.1m㎡以上、または上げ
裏施工の場合は、ステンレスアンカーピン・ステンレ
ス線を併用して下さい。
※速硬軽量タイプの欠損部補修材ですので、欠損部以外
の施工は避けて下さい。
5.ベンリーメンテペーストによる表面処理
ベンリーRLモルタルを施工後(5時間以上経過)、充填部
と周辺の既存モルタル、既存コンクリートの境界面に
幅150mm(目地振分け75㎜)にわたってベンリーメンテ
ペーストを刷毛で塗布して下さい。
※ひび割れの原因となりますので、標準仕様の塗厚を
厳守して下さい。
6.養生
通風や直射日光を避け、必要に応じて屋内では開口部の
閉鎖、屋外ではシート掛け等の養生を行って下さい。
また、施工後、降雨、降雪のおそれがる場合も、シート
掛けの養生を行って下さい。
※強度が出ないおそれがあるため、通風や直射日光によ
り塗付け面の乾燥が激しい場合には、塗付け翌日以降
に散水養生を行って下さい。
※初期の雨掛り等は、強度不足・白華(エフロレッセン
ス)の原因となりますので、シート掛け等の養生を
行って下さい。白華した場合には水洗い等により除去
してから、次工程の作業を行って下さい。
※仕上げ材の素地こしらえ等の次工程までの養生は、
夏期1日以上、冬期2日以上として下さい。
■注意事項
・施工前に補修面を十分に水洗・清掃して下さい。
・材料の保存は、地面や床へ直置きしないようパレット等
使用して下さい。
・降雨・降雪時の施工は行わないで下さい。
・気温3℃以下及び3℃以下になると予想される場合は、
施工は行わないで下さい。
・固くなったモルタルへの再加水は行わないで下さい。
・固まったものの使用は避けて下さい。
・ベンリーRLモルタルには混和液、練水の他、メーカーが
指定するもの以外は混入しないで下さい。
・ベンリーRLモルタル硬化前の雨水等による濡れは、白華
(エフロレッセンス)の原因となりますので注意して
下さい。
・ベンリーRLモルタルの品質保持期間は製造後3か月です。
■メーカーリンク
二瀬窯業株式会社