ベンリーメンテモルタル
公共住宅建設工事共通仕様書
別冊 機材の品質・性能基準適合品
初期補修用プレミックスポリマーセメントモルタル
■特長
・コンクリートの豆板やコールドジョイント等の補修材料
です。
・接着性、耐透水性、防錆性、中性化抑止性に優れていま
す。
・紛体と混和材とをセットにした使いやすい荷姿で、混練
は専用混和液と水道水だけでよく調合ミスがありません
■適用下地
コンクリート、モルタル
■適用部位
コンクリート構造物にある豆板、欠損部
■適用仕上げ
仕上塗材、陶磁器質タイル
■荷姿
16.35kgセット[紛体:15kg 混和液:1.35kg]
■適用塗厚
2~5㎜
■標準施工面積
1.8㎡/セット(5㎜厚)
■試験表
ベンリーメンテモルタル 要求性能
単位容積質量
[kg/L] 1.98 1.80以上
保水率[%] 69 50以上
長さ変化率[%] 0.07 0.15以下
接着強さ 標準時 2.67 0.60以上
[N/m㎡] 温冷繰返し 2.43 0.60以上
10サイクル後
曲げ強さ[N/m㎡] 12.6 8.0以上
透水量[g] 0.4 3以下
中性化 深さ[mm] 1.2 3.0以下
■施工方法
1.下地の準備
下地の脆弱部分やレイタンス、油脂分、汚れ等をワイヤ
ブラシやサンダー掛け等で除去し、水洗い清掃または
高圧洗浄を行って下さい。
※浮き・剥落の原因となりますので、下地の清掃は入念
に行って下さい。
※鉄筋の発錆を伴う欠損部の場合には、水洗いを避け、
ブロアー等を用いて清掃して下さい。
2.下地の処理
乾燥後、ベンリーメンテペーストを刷毛等でムラなく
塗布して下さい。
※浮きや割れの原因となりますので、必ず下地へよく擦
り込むように塗布して下さい。
3.材料の混練
専用混和剤(1.35kg)と所定の量の水道水(1.2L)を容器
に入れ、ベンリーメンテモルタル紛体(15kg)を徐々に
加えながらハンドミキサー等で十分に練り混ぜて下さい
※強度低下の原因となりますので紛体と混和液及び水の
調合割合は厳守して下さい。混練後は、夏期30分以内
冬期60分以内に使い切るようにし、練足し、水を加え
ての練り戻しは避けて下さい。
4.塗り付け
ベンリーメンテペーストの塗布後、ベンリーメンテモル
タルを補修箇所にコテ圧をかけて充填して下さい。
※ベンリーメンテペースト塗布後、メンテモルタル塗付
けまでは、30分以内を目安として下さい。
※ダレ・割れの原因となりますので、1回の塗圧は5㎜
以内を厳守して下さい。
※塗厚が5㎜を超える場合は、2回以上に分けて塗付けて
下さい。その際の工程間隔は3日以上として下さい。
※塗り継ぐ場合は、下塗面は金ゴテ押えを避けて下さい
※塗厚が壁で25㎜、上げ裏で5㎜を超える場合は、ステン
レス製アンカーピンを打込みステンレス製ラスを張る
かネット等で安全性を確保して下さい。
5.ベンリーメンテペーストによる表面処理
ベンリーメンテモルタルを施工後(5時間以上経過)、
充填部と周辺の既存モルタル、既存コンクリートの
境界面に幅150㎜(目地振分け75㎜)にわたってベンリー
メンテペーストと刷毛で塗布して下さい。
※ひび割れの原因となりますので、塗厚は1㎜を厳守
して下さい。
6.養生
通風や直射日光を避け、必要に応じて屋内では開口部の
閉鎖、屋外ではシート掛け等の養生を行って下さい。
また、施工後に降雨や降雪のおそれがある場合も、シー
ト掛け等の養生を行って下さい。
※強度が出ないおそれがあるため、通風や直射日光によ
り塗付け面の乾燥が激しい場合には、塗付け翌日以降
に散水養生を行って下さい。
※初期の雨掛り等は、強度不足・白華の原因となります
ので、シート掛け等の養生を行って下さい。白華した
場合には水洗い等により除去してから、次工程の作業
を行って下さい。
※次工程までは夏期3日以上冬期7日以上の養生期間を
設けて下さい。
■注意事項
・施工前に補修面を十分に水洗・清掃して下さい。
・気温が3℃以下及び3℃以下になると予想される場合は、
施工は行わないで下さい。
・直射日光・風雨時にはシート掛け等、十分な養生を行っ
て下さい。
・ベンリーメンテモルタルの保管は、湿気・通風を避ける
場所にして下さい。
・固まったものの使用は避けて下さい。
・ベンリーメンテモルタルには混和液、練水の他、メー
カーが特に指定するもの以外は混入しないで下さい。
・ベンリーメンテモルタル硬化前の雨水等による濡れは、
白華の原因となりますので注意して下さい。
・ベンリーメンテモルタルの品質保持期間は製造後3ヶ月
です。
■メーカーリンク
二瀬窯業株式会社