SPパウダー
建築用モルタル添加剤
ポルトランドセメントは元来コンクリートを目的として製造されている材料で左官用としてそのまま使用するには種々の面で不合理な点が多い。
この点を解決するために一般には適当な混和材(剤)を加え左官用として必要な性質を与え施工する。SPパウダーには後述するように混和材として数々の優れた特性を持ったスパーポゾラン(S.P)であります。
SPパウダーの原料は国内では生産されていない為遠く海外から輸入、当社にて製品化しここに発売するものです。
■特徴
1.作業性の向上とはくり防止
完全球体に近い超微粒子の為モルタルに配合した場合、
ベアリング効果により鏝の延びが向上し塗り面積が延び
ます。また、流動性もよい為モルタルポンプ使用時によ
く起こるつまりも解消します。付着度が抜群でプレーン
(セメント単味、純モルタル)の数倍の付着強度があり、
(剥離がほとんどありません)下こすりから安心して配合
して下さい。
2.防水性
セメント粒子間中への超微粒子充填効果によりモルタルに
おける 防水性は抜群です。
3.亀裂防止
ポルトランドセメントの宿命とも言えるクラック(亀裂)を
防止します。SPパウダーはセメントに含まれるアルカリ
と反応し長期硬度を増やします。
4.アクを防ぎ老化防止
化学反応によりカルシュウムシリケートとなる為余分のア
クを防ぎ、アクの滲みだしを防ぎます。長期硬度の増加に
より、モルタル面の老朽化を防ぎます。
■配合順序
A.タライミキサー
1.混入順序
砂 → SPパウダー → セメント → 水
2.水比を減らす。(空練をよくする。)
3.練り時間を長くする。(ポンプ揚げの時は水比を少し多
くする)
4.床用モルタルにはセメント1袋にスコップ1杯入れると
流動性(ポンプ)作業性仕上がりがよくなる。
(屋上スラブの場合も同じ)
5.下塗(コスリ)のときはセメント3袋に1袋の配合で付着
度を良くする。
B.ダルマミキサー
1.混入順序
SPパウダー → セメント → 砂 → 水
2.以降はAと同じ
■比重
真比重 2.2 嵩比重 0.44
■配合(セメントモルタル)
混入量
砂比
ポルトランド SPパウダー
セメント
外壁 下塗 2袋 0.5袋 1:2
中塗 2袋 1袋 1:3
上塗 2袋 2袋 1:4
内壁 下塗 2袋 1袋 1:2
中塗 2袋 1袋 1:3
上塗 2袋 1~2袋 1:4
・備考
保水性が良いので水比は少なくすること。
練り時間を長くすれば水を多く入れたと同じ柔らかさ
がでる。
(水によらず練によって柔らかくする)
固練りのほうが塗りやすい
■メーカーリンク
株式会社羽根産業社