豆つぶし
ジャンカ補修材――プレミックスモルタル
■特 徴
コンクリートの質感そのままに補修出来ます。ペースト
状で塗りやすく、豆カラーで補修ヶ所のコンクリートに
色を合わせる事も出来ます。また、セメント系なのでコ
ンクリートとのなじみも良好です。
・コンクリートと同質で補修ヶ所が目立ちません
・雨に濡れても周囲の色と違和感がありません
・調色して補修コンクリートと同色に出来ます。
■用 途
コンクリート、2次製品のジャンカ(豆板)や傷の補修
適応塗厚さ=シゴキ~1㎜
■荷 姿 ■豆つぶし1袋の施工面積
15kg(12.0㍑/袋) シゴキ塗:約30㎡
1.0㎜厚:約12㎡
※豆つぶしはペースト状で厚く塗れません。厚く塗る場合は下地調整にPモル・B30をお使いください。
又、調色には豆カラー(無機顔料)をお使いください。
■試験結果
試験項目 :試験結果 ・試験方法
容積 :800cc/kg 115㎜ 試料1kgに428ccの水を
フロー値 加えた場合の容積とフロー値
曲げ強さ:材齢3日 2.6
N/m㎡ :材齢7日 4.4 JIS R 5201
:材齢28日 6.1
圧縮強さ:材齢3日 13.0
N/m㎡ :材齢7日 22.6 JIS R 5201
:材齢28日 33.0
接着強さ:材齢3日 1.0 建研式、コンクリート平板
N/m㎡ :材齢7日 1.0 プライマー塗布、水練り
:材齢28日 0.7
接着強さ:材齢3日 1.6 建研式、コンクリート平板
N/m㎡ :材齢7日 1.8 プライマー塗布、
:材齢28日 1.9 樹脂5%混和
※試験結果の数値は技術情報として提供するもので、
保証値ではありません。ご了承ください。
■コンビネーション材料
調色トナー 豆カラー
耐アルカリ性と耐候性に優れた無機顔料の調色トナー
です。シゴキ塗りしても顔料の糸引きはありません。
荷姿:1kg/袋
カラー:黄色 青色 茶色 黒色 白色
下地調整材 Pモル・B30
コンクリート色の既調合モルタルで、豆つぶしとの相
性も良く、㎜を超える補修の場合の下地調整材に適し
ています。
荷姿:20kg(11.8㍑/袋)
■施工要領 ※施工前に必ずお読みください。
●始めに
豆つぶしの主成分はセメントです。モルタルと同様に
下記の点に留意して施工して下さい。
〈ドライアウト〉
・ドライアウトを引き起こす要因の大半は下地コンクリー
トが塗り付けたモルタルの水分を奪ってしまう事です。
・コンクリートの吸水を防ぐには充分に水湿しするか、
プライマーを塗布する事が有効です。又、施工後に風に
晒されるとドライアウトし易くなりますのでシート等で
囲って風よけの養生をして下さい。
〈凍結防止〉
・施工後に凍結すると硬化しなくなりますので保湿して下
さい。
〈エフロ防止〉
・エフロは低温、多湿な場所で発生します。材料のエフロ
防止性能には限界がありますので、冬季(北面)の施工
は保湿、風よけの養生を行って下さい。
●工 法
補修の工法は鏝押えと削り成形の2種類があります。
ジャンカの程度や仕上の程度によって使い分けます。
調色する場合は事前に豆カラーで着色したサンプル
(塗り板見本)を作成して色を合わせます。
鏝押さえ
角鏝で所定の塗り厚さに塗り付け、平滑に仕上げます。
締まり具合を見計らいながら、周囲のコンクリートと
同じ質感になる様、数回に分けて仕上げ鏝で押さえます
押さえ方は軽く、何度にも分けて押さえて表面の質感を
出します
※メタルホームは硬押さえで、コンパネは甘押さえで
仕上げます
削り成形
所定の塗り厚さに塗り付け、締り具合を見計らって角鏝
を鋭角(15~30度)に立てて余分なモルタルを削りとって
成形し、表面を軽く押さえて仕上げます。
※小さなジャンカ、欠損とクレーター補修に適しています
●施 工
1.下地処理
・下地コンクリートの汚れ、レイタンス、浮きを除去し、
粉塵を掃除します。
・ドライアウト防止の為に、水湿しかプライマー塗布の何
れかを選択して施工します。
水湿し・施工の2~3時間前から、2~3回行います。余剰
な水は拭き取ります。
プライマー・配合・PCボンド=1:飲料水=3~7
(4~8倍液)塗布・刷毛塗り(100g/㎡程度)して乾燥
する迄待ちます。
・下地の状態によって欠損部の修復や、下地の素地調整を
行います。
欠損修復・下地コンクリートを充分に水湿しし、左官
モルタルで欠損部を修復します。
この場合プライマーは使いません。
下地調整・Pモル・B30を仕上面より少し控えて塗付け、
表面を平滑に仕上げておきます。
2.調 合
・豆つぶしに適量の飲料水を加え、充分に練り混ぜます。
調色する場合は前以て決めた配合(工法参照・添加する豆
カラーの色と量)で豆つぶしと空合わせして置きます。
PCボンドを混和する場合は2%(重量比)程度が適量です
3.塗付け
・調合した豆つぶしを角鏝で1㎜未満の厚さに塗付け、
表面を平滑に押さえます。
4.仕 上
・締り具合を見計らって、選定した工法で仕上げます。
5.養 生
・シート等で雨よけ、風よけを施し、適温(10~30℃)で
養生してください。
■取扱い上の注意
・本製品はセメントを結合材とした業務用既調合モルタルです
・粉塵が立ち易く、水に濡れると強アルカリ性を示します
・取扱いに際しては保護具(ゴム手袋、防塵マスク、保
護眼鏡など)を着用して下さい。誤って皮膚に付着した
時は直ちに洗浄して下さい。又、洗浄しても皮膚に異常
を感じた時や、眼に入ったり、吸引したり、飲み込んだ
りした時は洗浄などの応急処置を施した上で専門医の診
断を受けてください。
本製品に、石綿、蛇紋石、樹脂類、有機溶剤、有機量の
塩分は一切混和していません。
■メーカーリンク
マツモト産業株式会社